中川ひろたかの歌と絵本のカフェ ソングブックカフェ

おすすめ絵本レビュー

2007 6/23

  • おじいちゃんがおばけになったわけ
  • 作:キム・フォップス・オーカソン
  • 絵:エヴァ・エリクソン
  • 訳:菱木晃子
  • 出版社:あすなろ書房

死んだはずの「じいじ」が、夜になると孫のエリックのところへ

やってきます。

エリックとじいじは毎晩、毎晩、じいじの「忘れ物」

がいったい何なのか、町中を探し回ります。

そしてある晩とうとう それは、見つかります・・・。

それは いったい??

この作者は一度臨死体験でもしたんじゃないか!と思わせるくらいに

死んでしまったじいじの気持ちがいきいきと手に取るように

こちらに伝わってきます。

もちろん死んでしまうことは悲しいけれど、あたたかい、

優しい気持ちを死が運んでくれる・・・。そんな絵本です。

北欧特有のユーモラスな絵がますますこのお話をステキな絵本にしている

と思います。

(SBC店長 中川いつこ 2007.6.23)

  • キウイじいさん
  • 作:渡辺茂男
  • 絵:長新太
  • 出版社:クレヨンハウス

あるところにキウイ好きのじいさんがいました。

じいさんはキウイが大好きなので、自分の庭にキウイの苗を1本植えます。

じいさんは毎日水をやりますがちっともキウイは実りません。

じいさんはあなを掘ったり、もう1本苗を植えたり・・・。

すると・・・あれれれれ・・・?

全面みどりいろの本です。長さんのキウイいろがとてもきれいです。

そして、長さんの絵より、もしかしたら!もっとナンセンスな

渡辺茂男さんのキウイなお話がすばらしいです。

日本にもこんなステキでおチャメなおじいさんがいらっしゃる

こと(残念ながら長さんは今は遠いところにお住まいですが・・・)に、

思わず感謝したくなる絵本でした。

(SBC店長 中川いつこ 2007.6.23)

2007 5/8

  • ぽんぽんポコポコ
  • 作:長谷川義史
  • 絵:長谷川義史
  • 出版社:金の星社

今や飛ぶ鳥の目を射抜く勢いの長谷川義史のもしかしたら初めての

赤ちゃん絵本。

いきなりだれかのおなかの絵。

「あれあれ、だぁれのおなかかな?」なんて赤ちゃんに話しながら、

読むんだね。

で、めくると「わー、たぬきさんだったんだぁ」って、正体がわかる

ってスンポウ。

「ぽんぽんポコポコ」そのくり返しが楽しい。

それにしても長谷川は、絵本をよく知ってるなぁ。

(中川ひろたか 2007.5.8)

  • おーくんおんぶ
  • 作:片山健
  • 絵:片山健
  • 出版社:福音館書店

片山健さんはすばらしい。

片山さんが描く子どもたちは、コッコさんにしても、

「おなかのすくさんぽ」の

ぼくにしてもみんな「へん」だけど、すごくかわいい。

この本のおーくんもすばらしくへんで、すばらしくかわいい。

おんぶの話。子どもたちは、おんぶされるのももちろん好きだけど、

お母さんみたいに、おんぶするのも大好き。お母さんみたいに

やってみたい。

ぼくが、1歳児の担任だった時、子供たちようのねんねこばんてんを

いくつか用意した。

子どもたちは、それを使ってぬいぐるみを背負い、よく散歩に出かけた。

おーくんもそう。ぬいぐるみもひとつだけじゃ物足りなくて、

いっぱい背負って「おーっとっと」ひっくり返してしまう。

でもね、おーくんはね・・・。

すばらしく、あったかい。

(中川ひろたか 2007.5.8)

  • おーいかばくん
  • 作:中川いつこ
  • 絵:あべ弘士
  • 出版社:ひさかたチャイルド

歌は、1978年頃できた。

1981年、フジテレビの「ママとあそぼう ピンポンパン」でオンエア。

10年後には「ひらけ!ポンキッキ」で再び放送。

このとき、プロデューサーの意向で3番が作られる。

この歌を絵本にしたいという申し出は2001年ごろ、

チャイルド本社の月間「アップル」編集部から来た。

絵は、かばですからそりゃ、あべさんでしょうとすんなり決定。

あべさんは、他のどんな絵本のかばよりも、すばらしいかばを描いてくれた。

あべさんの「かば」を見るなら、間違いなくこの本が一番。

2007年CDつき絵本としてハードカバー(固いかば)になって

新装発売される。

(中川ひろたか 2007.5.8)